市川秀男・ピアノソロ2018/09/13

 9月9日の4時から昨年に続き、市川秀男さんのピアノソロ演奏がありました。 遠く静岡や埼玉からの熱烈なファンの方々から、地元町内の友人、今年も12月2日にリサイタルが決まっているピアニストの高橋アキさん、などの様々な顔ぶれで会場の雰囲気は上々。 今回は即興主体のプログラムナシ、高音の響きと色彩豊かな音色に引き込まれます。 これがジャズ? 市川さんの演奏を聴いているとジャンルや時代を飛び越えた音の世界が拡がってゆきます。 アンコールでは市川さん作曲の「K's Museum」、いつも流している曲です。カスヤの森現代美術館冥利に尽きました。 今年のブッッフェは重陽の節句にあわせて、菊菜・食用黄菊・シメジのおひたしやキノコの炊き込みご飯・冬瓜の煮物・スティック春巻き・くだものいっぱいのフルーツきんとん、お歳のせいか和食は美味しいが実感。

今、神話が語るもの ミネケ・シッパー/山口由理子2018/09/29

 今年度最後の展覧会が4日から始まります。 最近の気象変化は想定を超えることばかりですが、あらためて人類の歴史を遡れば、過去には今以上に自然の猛威にさらされ、かろうじて生き延びたといった話が世界各地に残っています。それは神話として、また古くからの伝承として今に語り継がれているものが多くあります。そんな世界各地の神話を収集編集したオランダ人のミネケ・シッパーさん(異文化間文学研究者)と出会ったワシントン郊外に住む山口由理子(美術作家)がその神話を絵画にした作品約30点をミネケさんのテキストと共に展示する展覧会です。

 今日の午後アメリカから山口さんが到着され、7日のオープニングまで横須賀に滞在され、4日の初日には作品を公開制作いたします。 また、7日のオープニングにはアンソロジストの東雅夫さんとの対談、その後パーティーで皆さまと一緒に歓談していただきます。 展覧会のポスターはオープニングに参加された方へプレゼントさせていただきます。

 今、あなたは神話の中に何を見つけますか?

 
(ポスター)
(フライヤー)
(フライヤー)
 2004年県立近代美術館 鎌倉館新館で開催した山口由理子展図録より、(WEB)

 この展覧会は神奈川県文化事業として共催、花王・芸術科学財団/朝日新聞文化財団よりの助成を受けております。

久しぶりの山口由理子さん2018/09/30

 4日から始まる展覧会に合わせ、山口由理子さんがワシントン郊外から来日されました。 大切な作品は手持ちです、お疲れさまでした。 昨日から展示作業をはじめ、今日ほぼ作品の展示を終了いたしました。実際の作品は、以前に送られてきた画像ではわからなかった細部の素晴らしい描き込みに魅了されました。
30点はそれぞれに神話のストーリーが語られ、日本のスサノオの話では、天の岩屋から天照大神が発する光だけを描いていて、黒く深い岩屋から漏れ出す白く光る部分が象徴的な絵画です。
展覧会の初日には、公開制作をいたします、独特な絵画技法と特殊な紙を使って制作していただきます。途中には過去の立体作品を含めた山口さんの作品を映像資料でご紹介いたします。