三浦按針物語のコンサート、2024/12/08

 昨夕、三浦按針(ウイリアム・アダムス)の生涯を歌曲と語りでたどるコンサートがありました。歌手はイギリス在住のカウンターテナー・ファーガル・モンスティン・ウイリアムズさん、今回は三ヶ所程で公演をされ最後がカスヤの森現代美術館でした。 按針が1564年に生まれ1600年に豊後に漂着し江戸に行って徳川家康に拝謁し気に入られてサムライとなり旗本の称号を授けられ三浦半島に領地を与えられます。幕府のお役に立ったその55年の生涯をオペラ風に仕立てたコンサートでした。 ユニークな企画はピアノ伴奏された大高真梨絵さんから持ちかけられました。 当館のピアノ・ラモーがトワイライトタイムにぴったりと響き素晴らしい時間でした。

Special ゲスト2024/12/14

 昨日、オープニング以来で李禹煥さんがいらっしゃいました。

旧知の高橋睦郎さんとご一緒でした。 高橋睦郎さんは今年の文化勲章受章者のお一人で2005年に当館での「文芸のまなざし」展にスケッチ画をご出品していただきました。 お二人のウイットと深い知識に富んだ会話が交錯したラウンジがいぶし銀に光った時間でした。 今年のノーベル文学賞のハン・ガンさんの言葉の裏側にある緩やかな批判精神などが話題となっていました。
いつも驚かされるのはどのような話題になったとしても的確な主張をもって整然と話される李禹煥さんです。

今年もご来館いただき有難うございました。2024/12/31

 開館30周年の記念年も余すとこと一日となりました。
昨年末からの30周年記念展は初回が松澤宥展、2回展がヨーゼフ・ボイス展、3回展は若江漢字「地中海−1始まり」、そして4回展はマルセル・デュシャンを考える、最後は現在開催中の李禹煥展です。
それぞれ当館にとってゆかりある重要な作家展となり、期間中には3回にわたり若江漢字によるレクチャーが開催されました。内容は当館のHPにも公開されていますが追って各記録を本としてまとめる作業を進めておりま。
記念年として6月30日には美術館友の会会員の方々をお招きしてお祝いいのパーティーを開くことができました。フレンチチェフ鳥海さんのコース料理は最高でした。宮城の伊達冠石の記念モニュメントも(近持イオリ作)完成しました。
開館以来30年間、いつも新鮮な気持ちにさせてくれる作品に出会える素晴らしい美術館とともに生きてこられた幸せに心から感謝しています。 実り多かった今年一年の感謝と来年も平和で健康で美術館で皆さまをお迎えできますよう願っています。 またお目にかかれる日を楽しみにしています。