IMBOS 復刊いたしました。2024/03/07

当館で不定期刊行している小誌「IMBOS」は1998年に初刊いたしました。 次は1999年に続けて刊行いたしました。 美術館へ来館された方々から自由な角度から執筆をお願いいたしました。
その後2019年に25周年記念としてのvol 6 まで続いておりますがその後ちょっと停滞しています。 vol 1 では舟越 桂さんのインタビューだったり、vol 2 では草間彌生さんの当館へのメッセージを掲載させていただきました。 当初の部数が少なかったことや来館される方へ配布したりで無くなり、今日までコピー版で凌いでおりました。 開館30年を機に当時のままに復刊いたしました。
ご希望の方へ頒布しておりますのでご連絡ください。

松澤宥展が終了いたしました・2024/02/25

昨年12月に始まった松澤宥展ですが、本日が最終日でした。 1996年の初回企画展に選んだ展覧会が松澤でした。あれから30年近く経ち、時代が松澤宥に追いついてきているように思われます。
2022年の長野県立美術館での大規模な回顧展はその大きな契機になりました。今回の松澤宥展にご来館される方の多くは実際にご覧になっていました。同時開催のご自宅近く下諏訪一帯での松澤関連イベントもご存知でしたし、前知識の豊富さにこちらが刺激されるほどでした。 これからもじっくりと理解が深まる松澤作品は様々な分野への今後の拡張作用が楽しみです。 この展覧会がこれからの松澤作品への一つの入口となってくれることを願いつつひとまずは閉展。 ご来館いただきました皆さまへ感謝申し上げます。

松澤宥展も来週迄です。2024/02/17

 昨年12月から始まった松澤展も来週一杯で終了です。 季節も変わり入り口のミモザもだいぶ花開いてきました、河津桜ももう八分咲きです。

今日は哲学を学んでいる学生さんが来られてゆっくりと作品を見てゆかれました。2022年の長野美術館の展示や下諏訪の展示にも行かれたそうです。
美術の領域と哲学とはかなり重なっていて松澤さんは言葉によって観念の世界に遊ばれた方なのでいつも楽しげでした。 松澤さんの時間の観念は通常とは異なるので展示作品も決して歳をとらず生きています。
毎年飾っている超コンパクト雛、今年もです。

明日は旧暦の元旦です。2024/02/09

入り口のミモザの蕾がだんだんと膨らんで黄色に色づいてきました。下のエリカのピンクと合わせ春めいたあたたかな気持ちなります。 月曜日の雪は翌日はほとんど溶けましたが少し残った雪の中で山茶花の赤が際立っていました。
今日は明るい春の日差しがあふれています、旧暦のお正月は初春にふさわしい景色です。
卯から辰への移ろいでもあります。

沖縄での若江展2024/01/28

 沖縄県那覇市にある「GALLERY ATOS」で2月20日から28日まで若江漢字・平川恒太による「画家とシャーマン」展が開催されました。 平川さんは当館でも2021年11月に「Talk to the silence」で個展を開催した作家です。

若江と私は沖縄へは今まで足を運んだことがありません。いつも心の中に戦中戦後の沖縄への様々な負担を背負わせ続けているという後ろめたさもあり、物見遊山ではとても行けませんでした。 そんな中でも平川さんの持つ沖縄の風土性を追求した興味深い多くの知識、その彼となら一緒に行って見たいと話を進めた結果の展覧会でした。 <br> 那覇空港から近いモノレールの小禄駅の近くにある画廊です。展覧会前日の展示からオープニング、その後3日間沖縄南部を中心に案内してもらいました。
首里城はもちろん、玉陵、斎場御嶽、宮城島、等々異文化に触れた濃い体験ばかりでした。
首里城には「オオゴマダラ」という大きな蝶がたくさん飛んできていてびっくり。近くの植物園の中には葉に卵を生んでいる姿、そして孵化する姿と羽化する蝶が大きなハウスの中で見ることができました、金のサナギまで。

新しい年、走りはじめました。2024/01/06

 能登半島地震の災害に見舞われた方々へ心よりお見舞い申し上げます。 東日本大震災を思い返すような映像に身と心が縮む思いでいます。また冬の寒さの中での避難生活が終わり1日でも早くに元の生活へと戻られることを願っています。
こちらカスヤの森現代美術館は新年の初日でした。
澄み切った青空に銀色の翼が見え、ことしは何年ぶりかで入り口のミモザが咲きそうで楽しみです。

2024年のスタート、今年もどうぞよろしくお願いいたします。2024/01/01

開館30周年の年が始まりました。 人間でいったら30歳は結構オジサンといったところでしょうか。
そうはいっても若作りして頑張ってゆきますのでよろしくお願いいたします。
自分たちが美術館に求めているものと人が求めているもjのはどう違うのか、まずは自分たちの求めている道を進んでいます。 時間とともに変化する世界、変化こそ永遠の姿の中で。
松澤宥さんの色紙を掛けました。

今年も有難うございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。2023/12/26

今年の美術館開館は先週末で無事終了いたしました。

様々な出来事が起こった一年でした。特に人間の存在を根底から脅かすような脅威がまかり通っていることは悲しくて虚しい出来事、人間の愚かさによるものです。ただ術なく受け入れるだけの自分が情けなくなります。
そんな年末の思いですが
新たな年の訪れが皆さまにとってご多幸の一年でありますよう祈っております。 カスヤの森現代美術館の開館30周年の年明けでもあります、希望を持って新年を迎えたいと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
竹林に咲いた台湾椿(コードニア・ラシアンサス)、けなげな白椿です。

松澤宥展の準備中です。2023/11/26

 初冬の雨が枯れた草木を濡らしています。
いよいよ今年最後の展覧会、そしてカスヤの森現代美術館開館30周年記念展の第一回展が始まります。 30年前にスタートし、翌年1995年に第一回企画展として松澤宥一作展「量子芸術宣言」を開催しました。
それからおよそ30年、松澤宥さんの評価はますます高まっています。 今回は1995年、2002年の2回の当館での作家の写真や映像、1986年「神奈川芸術−平和への対話展」でのパフォーマンス写真などを展示。
文字や文章と共に作家の表情から伝わるコンセプトに魅せられます。

初冬のカスヤの森2023/11/12

 この夏の暑さをまだまだ昨日のことのように憶えているのに・・・ あれから一転、今日の竹林はひっそりと冬の訪れを待つかのように静まっていました。

時折聴こえるシジュウカラやメジロ、ヒヨドリの通る鳴き声がますます澄んで流れるようです。
入り口の看板にカラスウリのアクセサリーが・・・
お茶の花も今が盛りです。
今日の雨がキスゲに白露になっています。
万両も色づいて来ました。