開館25周年がスタートです。2019/01/04

 明日から今年初の展覧会「等温帯」が始まります。 当館のコレクションが主になりますが、岡部版画工房さんから彦坂尚嘉さんや合田佐和子さんの版画作品も販売用に用意していただきました。 今年はカスヤの森現代美術館してから25年の記念年です。 四半世紀の活動実績を、より充実させてゆきたいと思いますので、どうぞこれからもよろしくご支援ください。 カスヤの森現代美術館が皆さまとの楽しみを共有できる場となりますよう、ご来館をお待ちしています。

産経新聞かながわ美の手帳2018/12/09

 12月2日付の産経新聞「かながわ美の手帳」に全面記事でカスヤの森現代美術館「今、神話が語るものー人類の週末と復活の神話ー」展が取り上げられました。 この欄では今年の「コレクションのススメ」展も取り上げていただきました。
 記者の戸崎晃彦さんは、若いのですがとっても丁寧に展覧会内容を現場取材してくれます。今回も取材は10月26日に来館し、ミネケさんのテキストを熟読したようです。
記事は以下ですが、この記事の反響は先週から今週にかけて、来館される方の多さに反映されています。
新聞不況と言われる昨今ですが、やはり記事として紙媒体で読む行為はスマホの流し読みとは一味違いますよね。

産経新聞のWebサイト 記事の詳細はこちら

多和田葉子さんのこと2018/11/18

 先日、新聞で多和田葉子さんが全米図書賞(初の翻訳文学部門)を受賞されたことが大きく報道されました。

多和田さんおめでとうございます。
報道によると「献灯使」2014年作という作品で、舞台は東日本大震災を思わせる大災厄後の日本。困難な状況下で生きる老人と曽孫の姿を描く、デストピア小説。

 多和田さんは当館では2回高瀬アキさんのピアノとのコラボレーションコンサートをいたしました。 2回ともピアノに合わせた自作の朗読で、1回目は2001年9月、2回目は2007年11月4日です。前衛的な演奏で多和田さんはおろし金で乾燥したドイツパンをガリガリと擦って音を出したり、叩いたりの具体音を出します。不協和音がいつか音楽に変わる瞬間を聞き耳を立てて聴いた記憶があります。聴きなれた曲を待っている人はなんて言っていいのか不安な表情でした。

 2007年の演奏後、多和田葉子さん、高瀬アキさん、若江漢字さんの3人が一枚の絵を共同制作した作品をリトグラフにし、記念に茶の湯で使う風呂先屏風に仕立てたのを思い出しました。文章は多和田さん、ドイツ語で書いたのは高瀬さん、壷状の絵を描いたのが若江さんです。

 この企画はピアノ調律をなさっているサウンド・ウェーブの斎藤雅顯さんで、斎藤さんはスイスのジャズマンを呼んだり世界のミュージシャンに、彼らの演奏する機会と場を用意してあげるので、大勢のミュージシャンとっても尊敬されています。その貴重な一コマがカスヤの森現代美術館なんです。今更のように著名な面々の演奏を当館で聴くことができ深く感謝です。斎藤さんありがとうございます。

2007年のコラボレーション:右から高瀬アキさん・多和田葉子さん。

神奈川文化賞の受賞式2018/11/09

 文化の日に神奈川県民ホールで神奈川文化賞の受賞式がありました。 文化賞3名と未来賞2名スポーツ賞4名と1団体が壇上で、黒岩知事から賞状をいただきました。これは神奈川県と神奈川新聞社が共同で賞を出しているそうです。 文化賞の受賞者は当館で展覧会を開催された早川重章さんをはじめとして、保田春彦さん、湯原和夫さん、高橋睦郎さん、山本正道さん、李 禹煥さんがいらっしゃいます。 若江さんはインタビューのなかで、「いまわかる芸術はダメなんです、、、」などと語っていました。

神奈川文化賞2018/10/21

 神奈川県と神奈川新聞社主催の神奈川文化賞を若江漢字さんが受賞することになりました。神奈川の文化の発展に功績のあった個人・団体に贈られる賞です。
 美術作家としての仕事とあわせて、カスヤの森現代美術館のこれまでの活動についても評価されたようです。
 1960年代末から今日まで、作品制作については一筋、これからも自分の中から湧き上がる問題意識を、様々な方法で表現してゆくことでしょう。これからも見守ってください。
 また、美術館の開設から25年の記念に素敵なご褒美をいただいた気分です。皆さまにも感謝です。
 表彰式は11月3日神奈川県民ホールで行われます。

十三夜2018/10/21

 ススキの葉に止まっているバッタ達、一見すると本物のバッタ?よく見るとススキの葉で作られています。 今日の十三夜をすっかり忘れていました、そこにこのススキとお饅頭を持ってきてくれた方がいました。 有難いことに、毎年この時期にススキのバッタを作って届けてくれます。今年は片見月になるところをお助け頂き感謝です。 いつもお願いする和菓子屋さんに、来年は十五夜と十三夜を合わせてお願いしよう。

久しぶりの山口由理子さん2018/09/30

 4日から始まる展覧会に合わせ、山口由理子さんがワシントン郊外から来日されました。 大切な作品は手持ちです、お疲れさまでした。 昨日から展示作業をはじめ、今日ほぼ作品の展示を終了いたしました。実際の作品は、以前に送られてきた画像ではわからなかった細部の素晴らしい描き込みに魅了されました。
30点はそれぞれに神話のストーリーが語られ、日本のスサノオの話では、天の岩屋から天照大神が発する光だけを描いていて、黒く深い岩屋から漏れ出す白く光る部分が象徴的な絵画です。
展覧会の初日には、公開制作をいたします、独特な絵画技法と特殊な紙を使って制作していただきます。途中には過去の立体作品を含めた山口さんの作品を映像資料でご紹介いたします。

7月4日まで休館中です。2018/06/27

 若江漢字展が16日に終了いたしました。最後に前東京国立近代美術館副館長だった松本さんが来てくれました。 (現在は長野県の信濃美術館にいらっしいます。) 次の企画展は近代文学の名著を絵解きするような金井田英津子さんの装画の原画展です。 来週5日からスタートいたします。 展示室はスカーンとしています。
入り口の扉を開けると紫陽花がお出迎えしてくれます。 来週の7日(土)オープニングまで保ってくれるといいんですが・・・・

カスヤの森は新緑、真只中です。2018/05/10

 ブログも一月以上更新できず失礼しておりました。 森の木は、春先の柔らかな緑から、いまは青々とした葉がいっぱいに繁っています。 第3展示室への通路にある杜若やつるバラが彩りよく咲いています。今週末13日(日)には展示中の作家、若江漢字さんのトークイベントがあります。 今月号の月刊ギャラリーには、タイムリーな特集として若江漢字さんが選んだ「私の10点」という特集記事が載っています。 1960年代から「見ること」と認識についての問いかけを、写真を通し今日まで作品制作しています、作家の鋭い言葉は現代にどのような問題を見出しているのでしょうか・・・。

解読された《大ガラス》若江漢字展が始まります。2018/03/08

 2015年にカスヤの森現代美術館で開催した同じタイトルの展覧会が明日から渋谷・松濤にあるGalleryTOMで始まります。
今年がマルセル・デュシャン没後50年でもあり、ギャラリーオーナーの村山治江さんからの依頼で実現したものです。
当館で出品したマルセル・デュシャンの俗称「大ガラス」ですが、今回は一回り小さいサイズの100号となりました。他にも遺作についての考察からの絵画や1970年代に制作のオブジェなど展示いたしました。
3月11日には神奈川県立近代美術館・館長の水沢勉さんとの対談もあります。
4月5日まで。ぜひご高覧ください。

今なぜ、デュシャンか? 解読された「大ガラス」若江漢字
http://www.gallerytom.co.jp/
東京大学の駒場キャンパス内にある「駒場博物館」では、1980年に制作された「大ガラス」東京ヴァージョンをご覧いただけます。ギャラリーTOMより徒歩12~15分程度の場所にございますので、ぜひこの機会に合わせてご覧いただければと存じます。
http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/