昨日のクロージンングライブ2025/05/19

 3月8日から始まった中沢研・平川恒太《境界》展は昨日クロージングライブで終了いたしました。 様々な桜に祝われたオープニングから緑一色に染められたクロージングに自然と共にあるカスヤの森現代美術館の2ヶ月半でした。
ライブはFutamata Junさんの重奏的なヒューマンボイスは来館された方々の耳を奪うような不思議な音域の声でした。
気持ちを引っ張られるような電子音楽の音階にちょっと踊りだしたくなってしましました。 平川さん、中沢さんご協力有難うございました。
庭のばんまつりの花に珍しい蝶を見つけました。 「長崎アゲハ」でしょうか。

急ぎ足の春です。2025/04/18

 桜も今年はゆっくりと楽しみ、続けて若葉の新緑が目に眩しい頃になりました。 昨日は平川恒太さんと作家の方々が来館され急ごしらえの筍ご飯でランチでした。一年通して絶好の陽気のもと表のデッキに集まってのんびりとした時間を過ごしました。若い力で旬の筍も掘ってもらってとても助かりました。

ギャラリーツアーのご案内です。 ゴールデンウィーク中の5月1日(木)・4日(日)午後2時〜3時30分頃 開催中の展覧会について展示作家のトークがあります。 続いてカスヤの森現代美術館の展示室と野外作品のご案内をいたします。 爽やかな竹林に吹く風を感じながら非日常の時間をお楽しみいただけます。どうぞお気軽にお出かけ下さい。 お申し込み不要です。

三浦按針物語のコンサート、2024/12/08

 昨夕、三浦按針(ウイリアム・アダムス)の生涯を歌曲と語りでたどるコンサートがありました。歌手はイギリス在住のカウンターテナー・ファーガル・モンスティン・ウイリアムズさん、今回は三ヶ所程で公演をされ最後がカスヤの森現代美術館でした。 按針が1564年に生まれ1600年に豊後に漂着し江戸に行って徳川家康に拝謁し気に入られてサムライとなり旗本の称号を授けられ三浦半島に領地を与えられます。幕府のお役に立ったその55年の生涯をオペラ風に仕立てたコンサートでした。 ユニークな企画はピアノ伴奏された大高真梨絵さんから持ちかけられました。 当館のピアノ・ラモーがトワイライトタイムにぴったりと響き素晴らしい時間でした。

デュシャンについてのトークイベントがありました。2024/10/07

 ようやくやってきた感の秋ですね。 昨日、若江漢字さんによるマルセル・デュシャンについてのトークイベントがありました。

展示会場にちょうど収まる方々のご参加有難うございました。 久しぶりに来てくださった方やこれから画廊を開く方など懐かしい
はじめに美術史の始まりから現代まで近代美術の提要を図式化したプリントを基に始まりました。
デュシャンの誕生から歩んだ道のりをざっくりと織込んでその作家像を解説しました。 後ほど当館HPのYouTubeで公開予定です。

開館30周年記念レセプション2024/07/06

先週の日曜日には当館の友の会の方々にお集まりいただき記念レセプションがありました。 心配した天気もちょうどよく曇っていて、表のデッキに設えたテーブル席も紫陽花や半夏生が元気に育っていて気持ちのよい空気で一杯でした。 友の会は開館後2年ほど経って発足したサポートメンバーの会ですが、長年継続してくださる方や新規の方などそれぞれです。 友人の方をお誘いしてと伝えたので50名を越える方々で賑わいました。 代表のスピーチは天文学者の小平桂一先生と医師会会長の三屋先生、記念のモニュメントを作ってくれた近持イオリさんがそれぞれ当館との関わりや観た作品などの考えをお話してくれました。 シャンパンで乾杯はスティーブンさんの音頭で。 続いてのフレンチのお食事は多摩美・彫刻科出身のトリウミシェフが季節の味覚ふんだんのメニューに舌鼓、 とても充実した夏の大祓いの一日でした。
2002年のデュッセルドルフアカデミー3世代展以来のご縁のスティーブンさん
トリウミシェフのアミューズ

若江漢字さんのトークがありました。2024/06/14

お知らせしたように先週の日曜日には自信の展覧会に関してのトーク・イベントがありました。

展覧会のタイトルにあるように「地中海−1 始まり」はキリスト発祥の地としての地中海を捉え、同時に名画として残されている数々の宗教画の崇高さを取り戻したいと磔刑図や受胎告知などの壮大なテーマに挑戦した絵画と立体作品の双方を展示しています。
かねてより「人間を進化させる芸術作品でなくてはならない」と作品制作に向かっている作家の矜持を感じさせたトークでした。 準備が整い次第HPにアップいたします。
折しも半夏生の白が際立っていました。

高橋アキさんのコンサート2024/04/14

昨日は5年ぶりに高橋アキさんのピアノコンサートでした。

2020年以降はコロナ禍で当館でのコンサートは出来ませんでした。 入り口の桜と裏手竹林の枝垂れ桜が華やかに満開になって春爛漫の陽気の中でシューベルトから始まりナムジュン・パイクがアキさんへ送った楽譜?の初演が行われました。準備したカメラ2台がアキさんの演奏する手元を写してモニター2台に画像を送ります。見ているゲストの方々はアキさんが演奏するバッハの平均律旋律をモニター画面と共に聴いているのですが、時折リズムを止めちょっと調子が狂います。
一枚のパイクさんのイラスト譜面を解釈しての現代音楽の楽しい時間でした。
それから坂本龍一さん、武満徹さん「さよなら」のアンコール曲の演奏などで幕下ろしました。
アキさん素晴らしいピアノ演奏を有難うございました。またいつも楽しみに来てくださる皆さま、そして遠方より来てくださった皆さまに心よりお礼申し上げます。

昨日は若江漢字さんのトークイベントでした。2024/03/11

 9日から始まったヨーゼフ・ボイス展にあわせ若江漢字さんによるトークイベント、2014年に当館で開催した来日30周年記念展時から10年ぶりとなるボイスについての講演会となりました。 会場いっぱいのご参加者に当館としても気持ちがこもった展覧会がより一層盛り上がりを見せてくれたように思われました。 はじめにボイスが育ったライン川西岸クレーベについて、ボイスが学んだデュッセルドルフアカデミーの教授のマタレーの作品を紹介し、ボイスがベニス・ビエンナーレに出品したトラム・ストップとの経緯などに話が及びました。
ご参加の皆さま、ご静聴ありがとうございました。
詳しくは後日HPにも上げさせていただきます。
早咲きの桜が今週いっぱいは見頃ですよ。

4年ぶりのピアノコンサート2023/08/25

 コロナも5種への移行になって、ようやく当館主催でのピアノコンサートを開催できました。

市川秀男さんのコンサートは2018年に開催してから5年も経ってしまいました。その時収録したCDはライブ感が感じられとってもステキな演奏で、いまでも人気のCDです。 以前にも書きましたが当館の曲「K'S MUSEUM」は中でもとても気に入っています、当館のドローン画像のBGMでもあります。 今回は2部構成で、おおよそ2時間近い演奏時間でしたが、前半の繊細でみずみずしいフレーズが重なってつくられるピアノの音色に魅了されました、後半には乗り切ったピアノ演奏にスイングしている方も多くて会場が広かったらきっとみんなで踊りだしたと思う。

彦坂さんの特別講演会が行われました。2020/09/07

 コロナ以降で初めてとなるスペシャルイベント、展示室に用紙した椅子は事前予約の15席です。いつもなら50〜60席並ぶのですが・・・。 まだまだ残暑きびしい中を熱心にお出かけいただい方で満席になりました。 彦坂さんが用意してくださった芸術作品についての講義は人類史の始まりからも含め、広い範囲に及びとても2時間では語り尽くせないものでしたが、彦坂さんの知識と体験からくる語りに時間の経つのを忘れてしましました。 いろいろな資料をご準備いただき長時間の講義、本当に有り難うございました。