世界の神話から(フランス領ポリネシア、ライアテア族)2018/12/23

 長い髪の毛を船に乗って引いている二人がいる絵があります、これは親友同士で小判鮫を釣ろうとして、誤って神聖な場所としているサンゴの洞窟に近づいてしまい、昼寝をしていた神の頭の冠に釣り糸を垂らしてしまい、昼寝の邪魔をされた神は怒ってしまうという神話から、神様の髪の毛を引き上げているところを描いた作品です。 行き過ぎた欲望と無知が原因で、神を怒らせてしまいとんだ嵐を招いてしまいます。
また、唯一日本の神話からは天照と素戔嗚、罰としての暗闇が描かれています。 山口由理子さんは日本の神話は、多くの方が描いているので、天照が天の岩屋から覗いた光だけを描くことに決めたそうです。
本来の由理子さんの作品ですが、コネクトー連結をイメージするオブジェ作品が主となっています。

世界の神話から、(アラブ)2018/12/19

 コーランに残された恐ろしい神話も一枚の絵として山口さんが描いています。  真っ赤に燃え上がる炎の中に、何かが動いているように見えます。


恐れ戦く日(アラブ語)

恐れ戦く日!
恐れ戦く日とは何か?
恐れ戦く日が、何であるかをあなたに理解させるものは何か?
それは人間が飛散する蛾のようになる日。
また山々が、羊毛の房のようになる日である。
そして善行の秤が重い者は、幸福で満ち足りて暮らすであろう。
だが善行の秤の軽い者は、奈落がかれの里となるであろう。
それが何であるかを、あなたに理解させるものは何か?
それは地獄の焦熱の火だ。

この一年を振り返って、自分は善行の秤にかけられたらどうだろう。
これは中央アメリカ、マヤに伝わる神話です。 一つ一つの時代の初めに、世界は創造され人が住むようになり、そして最後にその時代は終末を迎える。過去それぞれの世界は、終末に邪悪になって破壊された。我々の世界もいずれはそうなるであろう・・・ 続く・・・

30点の世界の神話2018/12/15

 山口由理子さんが神話の世界を絵画として表現した、この展覧会、あと一週間で終了します。 神話を収集・編集したミネケ・シッパーさんは人類が洪水や水害で滅亡するという、共通した内容の神話を30点選んで山口さんに絵画として表現することを依頼し、出来上がった作品がこの展覧会です。 30点の作品には長いストーリーもあれば、とっても短いストーリーもあり様々です。
 短いものはアメリカ先住民に伝わる終末神話で、そこには復活の兆しすら見えません。でもネブラスカ、ボニー族に伝わる話では万物の創造主が北極星と南極星が運命を支配し、南極星が北極星に近づき、追いついた時に世界は破壊されて終末を迎える。天の星々は新しい大地に落ちて人となる。破壊の時にこの世界を去った人々は天高く飛んで星になる。
 今、流星群がみられますが、こんな星々かもしれませんね。 また、違う神話をご紹介いたします。

いよいよ展示作業が始まりました。2018/10/01

 長旅の疲れも見せずに、今日から滞在先の市内のホテルからバスで通うことになります。開梱した作品はアルミ板に貼付してあります、山口さんが考えた方法で、作品の裏面に展示用の発泡スチロールの箱形を付けて、壁面に展示することになりました。
ミネケ・シッパーさんの神話テキストの順序に合わせ、床に並べてみています。

文芸のまなざし 金井田英津子展スタートしました。2018/07/05

  久しぶりの「文芸のまなざし」です。 金井田英津子さんは挿画として、近代文学の名著を絵解きするような内容の濃い画本制作をされています。 内田百間の「冥途」や井伏鱒二の「厄除け詩集」萩原朔太郎の「猫町」夏目漱石の「夢十夜」等々・・・ 文章から画像への創造と移行がなんとも素晴らしいんです。 展覧会は昨日よりスタート、明日はオープニングです。 金井田英津子ワールド、じっくりとお楽しみください。

若江漢字展が始まりました。2018/04/04

 
当館の創設者でもある、若江漢字さんの写真作品の初期作品から今日まで作品を通して、何を意図して写真を媒体としたか、を問い直す展覧会です。 1968年の初期作品から2016年の作品まで約50年の間に制作された 作品のなかで20点を展示しています。 オープニングには小田原の鈴廣かまぼこの差し入れをいただきました。カスヤの森現代美術館の竹林から採れた筍をふんだんに使って カルパッチョや筍ご飯、煮〆も並びました。

解読された《大ガラス》若江漢字展が始まります。2018/03/08

 2015年にカスヤの森現代美術館で開催した同じタイトルの展覧会が明日から渋谷・松濤にあるGalleryTOMで始まります。
今年がマルセル・デュシャン没後50年でもあり、ギャラリーオーナーの村山治江さんからの依頼で実現したものです。
当館で出品したマルセル・デュシャンの俗称「大ガラス」ですが、今回は一回り小さいサイズの100号となりました。他にも遺作についての考察からの絵画や1970年代に制作のオブジェなど展示いたしました。
3月11日には神奈川県立近代美術館・館長の水沢勉さんとの対談もあります。
4月5日まで。ぜひご高覧ください。

今なぜ、デュシャンか? 解読された「大ガラス」若江漢字
http://www.gallerytom.co.jp/
東京大学の駒場キャンパス内にある「駒場博物館」では、1980年に制作された「大ガラス」東京ヴァージョンをご覧いただけます。ギャラリーTOMより徒歩12~15分程度の場所にございますので、ぜひこの機会に合わせてご覧いただければと存じます。
http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/

明日が最終日です。2017/08/12

 6月に始まった田口和奈展ですが、明日が最終日です。 夏休みに入ってからは市内の中学生が課題を抱えて暑い中ですが熱心に作品を見ています。 会期中にはラウンジでの季節のお食事「七夕点心」を準備して大勢のお客様に喜んでいただきました。
途中でカッセルのドクメンタ14に出かけたりパリの若江漢字さんのグループ展をみたり、ボンの友人を訪ねたり久しぶりの一人旅を満喫いたしました。
1982年のドクメンタ7でヨーゼフ・ボイスのカッセル市内に7000本のオークと対になった植樹プロジェクトはメイン会場のフリードリッチアニュムの前に門構えのように元気に育っていました、あれから35年が経っています。
田口さんの展覧会には各地から美術館関係者が多く足を運んでくださって、あらためて田口さんの作家活動への注目度の高さを感じています。 久々の個展での発表でしたが、今後の作品展開へのステップとして飛躍されることを期待しています。

田口和奈展のオープニング2017/06/09

 4日のオープニングには早くから画廊の方や作家、また共の会の方々が出席してくださって和やかなとってもよい会でした。
 田口さんの作品もこれまでの「非在の肖像」から視点が大きく変わり、印画紙に図像が現像されるプロセスで、どんな資材と結びつくか、その微妙な違いを求めて実験的な写真作品が出品されています。

 一方で「ファウンドフォト」といった写真を20枚近くパネルにレイアウトし展示、被写体の持つ時代などのインパクトが強く出ています。
 バライタという印画紙にこだわりつづける田口さんの作品、そのデリケートな印画紙に焼き付けられた表情をぜひ見てください。

田口和奈展が始まりました。2017/06/01

 長めに展示替え期間を取らせていただきましたが、今日からスタートです。
 展示室に入ると物静かなモノトーンの写真が展示されています。 サイズは小ぶりですが、写真のインスタレーションとも思える展示となっていますが、写真と一言では言えないプロセスを含んでいます。
 初日の今日は、2007年当館で初めて田口さんの作品を選び展示するキッカケ(アテンプト-!)となった作家の0 JUNさんがみえました。 お忙しい中ありがとうございました。