袴田さんの作品2019/11/07

 袴田さんの展覧会が始まってからまもなく三週間になります。 作品に生のレモンを使っているので、当初は傷みがきて毎週のように交換しなければならないと思っていました。 ところが、初日からいままで一度も変えていません、思いの外傷みが来ないのが驚きです。 この展覧会で袴田さんがテーマとしたボイスのカプリバッテリーは「1000時間後にバッテリーを交換せよ」というボイスの指示書きがあります、1000時間はおよそ41日間になるのですが、日本の気候では生のレモンはすぐに傷んでしまい、そのまま青カビで覆われてしまいます。カプリバッテリーの場合のレモンはプラグの銅線を差し込むので余計に傷みが早く、交換が早いので苦労します。 この展覧会のレモンは上には木枠を乗せていますが、傷もないので まだ何日かは鮮度を保ちそうです。

袴田展、初日に対談とパーティー2019/10/20

 昨日、袴田京太朗展の初日でした。 オープニングには栃木県立美術館シニア・キュレーター山本和弘さんをお迎えして作家との対談がありました。
台風のことや、様々にお忙しい中で私たちの予想をはるかに超えた方々が来てくださいました。
当館での展覧会のテーマとして袴田さんが選んだ作品が、ヨーゼフ・ボイスの最晩年1985年の作品「カプリ・バッテリー」、展示会場に2階のボイスルームから降ろしました。 そして、そのケースと同じサイズの合板の枠を作り、1つは立てて、もう1つは9個のレモンに乗るように横たえられています。 袴田さんの作品を作家活動の初期から山本さんは見ていたそうです。壁面の展示作品はボイスのドローイングから立体化した女性像です。
対談後の質問では、やはりボイス研究の第一人者である山本さんにはボイスについて、どうしたら彼の作品を理解できるかなどといったごくあたりまえの疑問を投げる方がいて、とても丁寧な回答を出されていました。 この様子は会期中、第2展示室のビデオでご覧いたけます。
作品でもある、パラフィンで成型されたカプリバッテリー
友人からの差し入れ、黒糖くるみはジンジャー風味が効いて美味しかった。

「それから」展、始まりました。2019/06/05

 6月1日(土)に3人展「それから」が始まりました。 いつもより長く、ほぼ3週間ほど展示替え休みを取らせていただきました。 作家がそれぞれ京都・ウイーン・ベルリンと遠方なので集荷と展示の時間を余裕を持って考えたのですが、田口さんはちょうど東京での個展のために5月初めには帰国されていて、木村さんは所属の画廊からの作品搬入、森さんはこの展覧会に合わせて新作版画を制作され、思いの外、短期間での集荷と展示ができました。 初日には、田口和奈さんが参加され、オープニングパーティでは来館された方々と和やかなひとときを楽しんでいただきました。
いつもの定番、チーズディップには自家菜園のソラマメ、グリーンサラダも自家菜園からの採れたてのベビーリーフ。

6月1日(土)新しい展覧会のスタートです。2019/05/30

 しばらく展示替えのためにお休みをいただいております。 次に始まる展覧会は、「それから、」と題する3作家の展覧会です。 活動の舞台はそれぞれ、京都、ウイーン、ベルリンと広範囲にわたっていますが、今回の展覧会をきっかけにネットを使ってコミュニケーションを取りあい、展覧会のタイトルも3人の命名によるものです。 田口さんと森さんは以前にもカスヤの森現代美術館で展覧会(田口さんは個展とアテンプト展、森さんはアテンプ展)に出品していただきました。 令和に入って初めての展覧会、女性作家の活躍がまざましい時代を先取ってのセレクションをどうぞご期待ください。
裏庭の紫陽花が色ずき初めました。これから日々鮮やかな色合いになるのが楽しみです。

今津景展の最終日です。2019/05/12

 平成から令和へ二つの時代にわたる展覧会でした。 大型の10連休には、大勢の方に新聞やSNS等の情報で来館していただきました。ご来館、本当にありがとうございました。 今津さんは今年も、とてもすばらしい展覧会に出品されて作家として良い機会に恵まれています。 2月9日からは六本木クロッシング(森美術館)、3月16日から当館の今津景展、そして4月13日から横浜美術館の「meet the collection」へどれも大作の出品です。六本木と当館は今年の新作(一部は昨年、一昨年作)で、今津さんの持つ制作のエネルギーにはなんとも驚かされています。 そして、8月1日からは愛知トリエンナーレが始まり、きっと今は制作の真っ只中でしょう。 それだけ注目度が高いのは、やっぱり作品の持つ魅力に尽きると思います。 インドネシア在住ですが、世界に羽ばたくアーティストとして、これからの作品がとても楽しみです。 窓からの風景が季節の変化ですっかり変わりました、竹林の筍も天まで届きそうに成長しました。
野ばらの白い花が咲きました。
梅花ウツギの白い花が爽やかです。

今津景さんのオープニングがありました。2019/03/20

  先週土曜日に今津景さんの展覧会が始まり、初日にはオープニング・パーティがありました。 現在はインドネシア・バンドンにお住まいの今津さんは11日にこちらに来られて展示作業がすぐに始まり、展示が終わると次なる展覧会の打ち合わせが入っていました。 オープニングパーティーでは、インドネシアで制作された今回のバナー作品の洞窟について奥深いジャングルの中にあり、日本人としてインドネシアに住んで知る様々な問題などを話されました。
おふたりの好物、新鮮な鯛とスズキのカルパッチョ、アボガドとトマト、モッツァレラのサラダ、いなり寿司、サモサなどを食べながら、お客さま共々楽しい時間でした。

目下、準備中です。2019/03/13

 今週土曜日から始まる今津景さんの展覧会、11日から準備にかかっています。 展示室の壁3面をピッタリ覆ったバナー、お住まいのインドネシア・バンドンにある二つの洞窟の画像がこちらに迫ってくるようです。PC を使った画像を引き延ばして、新作絵画とのコラボレーション作品です。 今日はほぼ仕上げて、16日のオープニングを待ちます。 今までのカスヤの森に突如、異次元空間の出現です、この今津景の創造空間を体験してみてください。

世界の神話から(フランス領ポリネシア、ライアテア族)2018/12/23

 長い髪の毛を船に乗って引いている二人がいる絵があります、これは親友同士で小判鮫を釣ろうとして、誤って神聖な場所としているサンゴの洞窟に近づいてしまい、昼寝をしていた神の頭の冠に釣り糸を垂らしてしまい、昼寝の邪魔をされた神は怒ってしまうという神話から、神様の髪の毛を引き上げているところを描いた作品です。 行き過ぎた欲望と無知が原因で、神を怒らせてしまいとんだ嵐を招いてしまいます。
また、唯一日本の神話からは天照と素戔嗚、罰としての暗闇が描かれています。 山口由理子さんは日本の神話は、多くの方が描いているので、天照が天の岩屋から覗いた光だけを描くことに決めたそうです。
本来の由理子さんの作品ですが、コネクトー連結をイメージするオブジェ作品が主となっています。

世界の神話から、(アラブ)2018/12/19

 コーランに残された恐ろしい神話も一枚の絵として山口さんが描いています。  真っ赤に燃え上がる炎の中に、何かが動いているように見えます。


恐れ戦く日(アラブ語)

恐れ戦く日!
恐れ戦く日とは何か?
恐れ戦く日が、何であるかをあなたに理解させるものは何か?
それは人間が飛散する蛾のようになる日。
また山々が、羊毛の房のようになる日である。
そして善行の秤が重い者は、幸福で満ち足りて暮らすであろう。
だが善行の秤の軽い者は、奈落がかれの里となるであろう。
それが何であるかを、あなたに理解させるものは何か?
それは地獄の焦熱の火だ。

この一年を振り返って、自分は善行の秤にかけられたらどうだろう。
これは中央アメリカ、マヤに伝わる神話です。 一つ一つの時代の初めに、世界は創造され人が住むようになり、そして最後にその時代は終末を迎える。過去それぞれの世界は、終末に邪悪になって破壊された。我々の世界もいずれはそうなるであろう・・・ 続く・・・

30点の世界の神話2018/12/15

 山口由理子さんが神話の世界を絵画として表現した、この展覧会、あと一週間で終了します。 神話を収集・編集したミネケ・シッパーさんは人類が洪水や水害で滅亡するという、共通した内容の神話を30点選んで山口さんに絵画として表現することを依頼し、出来上がった作品がこの展覧会です。 30点の作品には長いストーリーもあれば、とっても短いストーリーもあり様々です。
 短いものはアメリカ先住民に伝わる終末神話で、そこには復活の兆しすら見えません。でもネブラスカ、ボニー族に伝わる話では万物の創造主が北極星と南極星が運命を支配し、南極星が北極星に近づき、追いついた時に世界は破壊されて終末を迎える。天の星々は新しい大地に落ちて人となる。破壊の時にこの世界を去った人々は天高く飛んで星になる。
 今、流星群がみられますが、こんな星々かもしれませんね。 また、違う神話をご紹介いたします。