アキさんのリサイタル ― 2017/12/06
ご案内のように先週土曜日は高橋アキさんのリサイタルでした。
今年は奈良から作曲家の檜垣智也さんをお迎えし、「家具のピアノ/一人のピアニストのために」2016年作を第二部でのメイン曲で演奏していただきました。
この曲では演奏するピアノの上にトイピアノを乗せて、座ったり立ったりして演奏、録音された音がすこし時差をつけて流れたりします。細やかなピアノの音が幾つにも複雑に流れます。
家具になって眠っているピアノ、サティの「家具の音楽」から構想を得て作られたそうです。
展示中の横尾忠則さんの作品ともよくマッチして、カスヤの森現代美術館のために作曲してくださったのでは・・・なんて勝手な解釈で聴き惚れてしまいました。
乳一部ではクセナキス/セルマ・フェルドマン/パレ・ド・マリの演奏でした。アキさんによるとクセナキスはフェルドマンの曲と合わせてプログラムするように言っていたそうです。一方は速いテンポで激しく、片やゆったりと次の音の出を待つかのようなテンポで対照的だからかも・・・。
日が落ちる頃から始まった演奏でしたが、サティのアンコールで蓋を閉じる頃には煌々とした月が空の真ん中に微笑んでしました。
アキさん、檜垣さん、そしてご来館いただきました皆さま、ステキな時間をありがとうございました。
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