今年もどうぞよろしくお願い致します。2020/01/08

 寒中お見舞いいたします。 あっと言う間に七草を過ぎてしまいました。今日は午前中は豪雨、午後からはすっかり晴れ展覧会準備が助かりました。 明日から松澤宥「80年問題」展が始まります。 松澤さんは半導体研究の第一人者で電子工学者の西澤潤一氏の著書「80年以内に人類滅亡・・・」2000年出版を読み、二酸化炭素によって地球環境が壊れ、人類が滅亡へと向かいタイトルの通り80年以内に人類滅亡すると警告を超え、そう断言する作品を残しました、当館で2002年開催の松澤宥「80年問題」として発表したのがその作品です。 会場で松澤さんの澄んだ高い声で叫んだ「80年以内に人類滅亡」は昨日のことのように思い出されます。 当時から約20年経ったいま、再びグレタさんの訴えが耳に響きます。 どうぞ松澤さんの言葉に今一度耳を傾けてください。

バイオリンでのアルゼンチン・タンゴ2020/01/08

 小澤真智子さんのバイオリンコンサートをいたしました。一昨年以来二回目です。今月の5日、再びタンゴ・バイオリンの素晴らしい沁み入るような音色がカスヤの森現代美術館に流れました。 「Wien New Year Concert」より素敵だった!とお客さまに言わせるほどの感動するコンサートでした。 特にピアソラ賛歌リベルタンゴ、オブビリオンなど真智子さんでなければ演奏できない技術と魂の入った演奏に心震える思いでした。 翌々日にはご本人曰く、まさに常時戦闘体勢のNYへバイオリンを背にして旅たちました。 心より、またの機会を!

松澤宥展の初日2020/01/10

 昨日は当館での第5回目になる松澤宥さんの展覧会初日でした。
(一般財)松澤宥プサイの部屋を率いていらっしゃる長女の久美子さんが松澤さんのイメージピンクのセーターをお召しになり、ピンク色の花がいっぱい詰まった素敵なアレンジメントを抱えて来てくださいました。
昨年刊行の当館小誌「IMBOS」に松澤さんのことを書きましたが、昨日も過去の松澤展についての様々な記憶をお互いに話し、中でも1975年にジョージ&ギルバートが下諏訪の松澤邸を訪ねた時ことなど、またそれに先立ち、71年にはロンドンの彼らの家を訪ね、彼らはホテルで松澤さんと久美子さんは彼らの家に泊まったことなど聞かせていただきました。 この展覧会では主に当館収蔵作品を展示していますが、昨年から アメリカ各地を巡回中の松澤展の会場風景をスライドショーにして流しています。NYのジャパンソサエティーからスタートし、ポートランド、ロス・アンジェルス、ミネアポリス、そして今月末からはハワイ大学の付属美術館での開催となっていますが、各会場でのいろいろな展示が見どころです。 また、当館での2002年のパフォーマンス画像を含めた数カ所での松澤さんの映像を上映しております。この機会に松澤宥の量子芸術の世界にお入りください。

松澤宥さんの98歳の誕生日です。2020/01/31

 
明後日は松澤宥さんの誕生日です。 もしお元気だったら98歳になられます、生前から「2」と「9」いう数字にこだわり、作品の中でも「2」と「9」を多用されています。それで驚いたのは「量子芸術宣言」(岡崎球子画廊−1992年刊)の本の作品ですが、1999年2月22日発行、本のサイズが 22x22x2cm(縦x横x厚)といったこだわりの数字で作られています。 他にも、作品には淡いピンク色がよく使われています。宣言文などが書かれ天井から垂らす幕もよくピンク色です、今回の展覧会でもそのピンク色の作品をいくつか出品しています。 どのような思いでピンクを使ったのでしょうか。
そんなことを思いながら、明後日の誕生日には松澤さんのご家族をお招きして「松澤宥さんを語る会」をいたします。 松澤さんについてご存知の方もご存知でない方もどうぞ98歳の誕生日をご一緒にお過ごしになってください。 ピンク色はどこに使いましょうか・・・・ ご参加をお待ちしています。