若江漢字「大ガラス」展の展示作業中です。2015/08/01

 来週水曜日から新しい展覧会が始まります。 若江漢字さんによるマルセル・ヂュシャン「大ガラス」の解読絵画です。
思い起こしてみると若江がマルセル・デュシャンの謎にはまったのは'70年代半ば過ぎでした。特に「大ガラス」については多摩美の東野芳明ゼミが中心となって制作した東京バージョン(現在・東京大学駒場校収蔵)にも関わり、いろいろな角度から推測した平面像を立体像として制作しました。今回その一部を展示しています。正式な名称にある「彼女の独身者たち、」の九つの型から創造し木型で作っています。 横須賀ならではの木型職人(船などのエンジン部分を木型で制作し、それを鋳型原型とします)に図面を渡して正確に作ってもらった物です。 その九つの型から創造したチェスも数種類作りました。
あらから数十年経て、あらためて謎を解読し絵画として明かしています。 いかにも若江らしい見方が大真面目でありちょっとユーモラスでもある素敵な展覧会です。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック