宮崎郁子さんの作品集が出版されました。2026/03/22

当館で2017年1月〜3月、2023年3月〜5月の2回にわたって展覧会を開催した宮崎郁子さんの作品集が出版されました。 宮崎さんがエゴン・シーレの絵画に出会ったのが阪神淡路大震災の起きた1995年だったそうです。その絵画に魅入られ平面から立体へ移行し見事な手技でよりリアリティに迫る独自の作品となったのです。たった30年の時間ですがまさに突っ走った時間でした。
その全作品集が刊行されました、ハードカバーでとっても丁寧に編集され印刷も素晴らしい色彩に仕上がっています。 まだ書店での取り扱いはないようですが当館で扱っておりますので ご希望の方はメールでご連絡ください。
お彼岸も過ぎて季節が陽に変わりましたね、花卉・草木すべてが地から水を揚げて勢いよく育ち始める頃です。 竹林の中で様々な花をみつけました。

2026/03/19

磯谷博史展のオープニングでした。2026/03/19

先週の土曜日(3月14日)は磯谷博史「回復」展のオープニングでした。 好天に恵まれ階段脇の早咲きの桜が満開の中でのオープニングは心豊かなめでたい展覧会のスタートになりました。

壁面には破壊された陶磁器が傷口を癒すかのように牛乳に浸された写真か展示されています、床には様々な出所から集められた繊維で織られたロール状のフェルトの上に陶土で作られた球体、しかもそれは5000年前の縄文土器の破片を粉末化し現代の粘土を合わせて球体化したそうです。 牛乳に浸された磁器のなんとも言えない癒しの触感が波動のように伝わってきます。この感覚を創造するアーティストって素晴らしい!

来週からの磯谷展準備中です。2026/03/07

当館サイトでもご案内していますが3月12日(木)から磯谷博史「回復」展がスタートします。
ミルクに浸かった壊れた陶磁器、大型のデジタルプリントからその触感が波動のように伝わってきます。 床置きの縄文時代の土器の破片を粉砕して再生する作品も届いています。
美術作品でありながら考古学にも繋がる魅力が溢れます。 パリのポンピドゥー美術館に収蔵された作品も展示します。 14日(土)にはオープニングとアーティスト・トークがありますのでどうぞご参加ください。

朝日新聞2月3日(火)イチオシに掲載されました。2026/03/07

告知が大変おそくなってしましたが朝日新聞2月3日の夕刊「私のイチオシコレクション」にカスヤの森現代美術館が紹介されました。 この取材を受けるのに際しては、迷うことなく李禹煥「対話」を考えました。 2009年、当館開館15周年を記念して壁面に「点」のウォールペイント、そして2024年開館30周年にはガラスと石が加えられました。
合わせて15年がかりで完成した「対話」は当館の宝です。
華やかな椿が咲き始めました、自然の仕業はまさに神業です。

葉山館とカスヤの森現代美術館の展覧会終了です。2026/03/05

昨年の11月15日から始まった県立近代美術館-葉山館とカスヤの森現代美術館2館での若江漢字さんの展覧会は大勢の方々にご来館いただき先月23日に無事に終了いたしました。 期間中にご来館いただいた皆さまにはこの場をお借りして心より御礼申し上げます。約3ヶ月を超える会期だけに遠方から来てくださった友人や久しぶりの再開を喜こぶ友人なども多く、とても有り難い機会をいただきましたこと感謝でいっぱいです。 最終日には大阪から国立国際美術館館長や友人が2館を巡ってくれました。
当初は横須賀の当館と葉山館の相互割引を利用される方が多くはありませんでしたが、終盤に近くなると共に葉山館からこちらへ移動される方が大勢いらっしゃいました。

この流れを止めることのないように次期企画展では磯谷さんの写真作品が来週の木曜日から始まります。 14日の初日にはオープンングと合わせたアーティスト・トークをいたします。早咲きの桜が満開だし、あちこちにクリスマス・ローズが群生しています。

バレンタインコンサートでした。2026/02/20

2002年の宮脇愛子さんの展覧会に初め高橋アキさんのピアノコンサートを当館でいたしました。愛子さんの展示作品に合わせるような即興曲「うつろひに寄せて」でした。
その即興を聴いてくださった坂倉ユリさん(坂倉準三夫人)は「私の人生でもっともすばらしいコンサートです。」と絶賛してくれた言葉を昨日のことのように憶えています。 あれから毎年のようにカスヤの森現代美術館でアキさんのコンサートが続いています。 毎年展示作品に合わせるかのようにプログラムを練って考えてくださるので楽しみに待ってくださる方が大勢いらっしゃいます。
今年は若江漢字さんの「絵画という問い−1」で、マルセル・デュシャンの俗称「大ガラス」を「マリアの聖天図」として考えた作品などが並ぶ展示室でのコンサートでした。

円熟のピアニストによるフランスのピアノ・ラモーがとても機嫌よくシューベルト:即興曲3番Opus 90-3変ト長調の演奏を奏でます。メシアン、ジョン・ケージ、佐藤聰明、武満徹、で一部を終了しました。二部はすべてサティだけのアキさんの世界が目一杯拡がりました。 サティの曲はいつまでもいつまでもいつまでも聴いていたい気持ちになります。 ありがとうアキさん、そしてともに楽しんでくださった皆さま。

雪景色のカスヤの森2026/02/08

昨日は神奈川県の平田副知事が展覧会を観るためにご来館いただきました。 葉山館でのボイス・若江展をご覧いただきその勢いでこちらへも出向いてくださったそうです。 神奈川県とは当館コレクションの「ナムジュン・パイク」のピアノにご縁があります、1986年の大倉山記念館でのイベント「神奈川ー芸術平和への対話」展です、発端は神奈川県が国連の平和年の記念として呼びかけられた展覧会なんです。
当時は長洲知事が積極的に民際外交を勧められたので実現したイベントです、そんな過去の話をさせていただきました。
今朝降った雪がうっすらとカスヤの森の木々に積もっています。 山茶花の花や八つ手の葉が雪の白と赤、緑、でいつもよりずっと鮮やかな景色になりました。 本当に何年振りかの雪景色です。午後からは日差しがでるようなので束の間の雪です。

ギターとシュビの演奏がありました。2026/01/18

 昨日は以前からご案内の演奏会がありました。 楽器はギターとアルメニアの民族楽器・シュビ(あんずの木で作った縦笛) 、ギターは欣侘東生さん・シュビは藤川星さん。
欣侘さんは昨年に「宇宙のなぞを解く」ー12平均律のはなしという本を出版され、西洋音階についての歴史などを詳しく調べて書かれています。 またスペイン・バルセロナのガウディのサグラダファミリアに感銘をうけた話など幅広い捉え方で音楽と関わっていらっしゃいます。 またシュビは邦楽の尺八にも似た空気の奏でる音色は遥か昔へ誘われるようでした。
ヒカルランド発行 2,750円
規律を保った西洋音階と民族的な緩やかなシュビの音色のコラボレーション、演奏終了後のなんとも言えないような豊さに満たされた気持ちを大勢の方々が感じ午後でした。 有難うございました。
美術館入口のシンボルツリー、「ミモザ」がゆっくりと開き始めています。

葉山館でのアーティストトークとライブ2026/01/11

 10日の午後2時から県立近代美術館葉山館で3回目でラストとなる若江漢字さんのアーティストトークがありました。30分ほどの短い時間でしたが70人を超える方々にご参加ただきました。
今回はご参加の方々と共に立って話を進めました、会場は第三室でしたがまず第一室の展示作品「9.11+11.9連鎖」から始め、数秘術に関しての作家の考えを掻い摘んで解説しました。
トーク会場となった部屋の展示作品「現われ出る時」は戦前に使われたドイツのブリキの盥に石炭を入れ、その労働の象徴としてのスコップを乗せ24個が船団のように配置されています、そしてその示す方向はレンガの壁になっています。 レンガの壁は地元横須賀の旧海軍が使った走水の水道貯水池の壁をネコ加工したものです。 今また、世界が向っている先にあるものは何か?といった観る方々への問いでもあります。 観て考えて行動して行きたいと思います。

寒中にも関わらずにご参加いただいた皆さまへ感謝申し上げます。 3回のトークに皆勤賞を差し上げたい方々がいらっしゃっいました。 心からお礼申し上げます。 トーク終了後にはJun Futamataさんのライブ演奏があってエントランスがすっかりライブの響きで満たされました。
Jun Futamataさんは昨年当館で開催の中沢研/平川恒太展で演奏していただいたご縁から葉山館でもお願いして実現しました。