李禹煥展は今年2週間経ちました。2025/01/19

 李禹煥さんの展覧会は、今年すでに2週間が経ちました。
遠方から来てくださるファンの方の多いことに驚いていますし、たくさんの来館される方々に感謝しています。 新国立美術館での大規模な展示をご覧いただいた方が殆どですが、今回の作品はそれとは全く違った肩の力を抜いた作品の展示となっています。 まさかの大根や唐辛子といった日常の野菜スケッチもあり 大作キャンバスのタイトルはなんと「失敗の果てに」・・・ 自由で気儘な心境の表れでしょうか、それにしても気迫のこもった作品です・

入り口のミモザの蕾が黄色く色づいてきました。今月中には蕾が開くのではないかと楽しみにしています。 春を告げるミモザはたしか四代目の木です。 少し枝をとってアレンジしてみました。

あけましておめでとうございます。2025/01/03

 穏やかな天候の三が日でしたが皆さまはいかがお過ごしでしたか。 天候とは裏腹に曇りがちな世界にどうしようもない気持ちになる新年でもあります。 せめて季節に合わせて無理のない営みを見せてくれる自然が救いです。
カスヤの森現代美術館として今年も多くの方々をお迎えしたいと願っています。展覧会を通して対話を重ねてさまざまな考えを深める機会を持ってゆけたらうれしいです。 開館31年目の今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年もご来館いただき有難うございました。2024/12/31

 開館30周年の記念年も余すとこと一日となりました。
昨年末からの30周年記念展は初回が松澤宥展、2回展がヨーゼフ・ボイス展、3回展は若江漢字「地中海−1始まり」、そして4回展はマルセル・デュシャンを考える、最後は現在開催中の李禹煥展です。
それぞれ当館にとってゆかりある重要な作家展となり、期間中には3回にわたり若江漢字によるレクチャーが開催されました。内容は当館のHPにも公開されていますが追って各記録を本としてまとめる作業を進めておりま。
記念年として6月30日には美術館友の会会員の方々をお招きしてお祝いいのパーティーを開くことができました。フレンチチェフ鳥海さんのコース料理は最高でした。宮城の伊達冠石の記念モニュメントも(近持イオリ作)完成しました。
開館以来30年間、いつも新鮮な気持ちにさせてくれる作品に出会える素晴らしい美術館とともに生きてこられた幸せに心から感謝しています。 実り多かった今年一年の感謝と来年も平和で健康で美術館で皆さまをお迎えできますよう願っています。 またお目にかかれる日を楽しみにしています。

Special ゲスト2024/12/14

 昨日、オープニング以来で李禹煥さんがいらっしゃいました。

旧知の高橋睦郎さんとご一緒でした。 高橋睦郎さんは今年の文化勲章受章者のお一人で2005年に当館での「文芸のまなざし」展にスケッチ画をご出品していただきました。 お二人のウイットと深い知識に富んだ会話が交錯したラウンジがいぶし銀に光った時間でした。 今年のノーベル文学賞のハン・ガンさんの言葉の裏側にある緩やかな批判精神などが話題となっていました。
いつも驚かされるのはどのような話題になったとしても的確な主張をもって整然と話される李禹煥さんです。

三浦按針物語のコンサート、2024/12/08

 昨夕、三浦按針(ウイリアム・アダムス)の生涯を歌曲と語りでたどるコンサートがありました。歌手はイギリス在住のカウンターテナー・ファーガル・モンスティン・ウイリアムズさん、今回は三ヶ所程で公演をされ最後がカスヤの森現代美術館でした。 按針が1564年に生まれ1600年に豊後に漂着し江戸に行って徳川家康に拝謁し気に入られてサムライとなり旗本の称号を授けられ三浦半島に領地を与えられます。幕府のお役に立ったその55年の生涯をオペラ風に仕立てたコンサートでした。 ユニークな企画はピアノ伴奏された大高真梨絵さんから持ちかけられました。 当館のピアノ・ラモーがトワイライトタイムにぴったりと響き素晴らしい時間でした。

なんと合わせて246歳2024/11/30

 李禹煥さんの展覧会には様々な年齢の方に来ていただいています。 先日展示が終了して記念写真を撮りました。
3人の年齢を合わせたら246歳になっていました、ギャ!

李禹煥「合間の遊作」が始まりました。2024/11/24

 昨日、李禹煥さんをお迎えして「合間の遊作」展が始まりました。 超ご多忙な李さんですがご都合を合わせお越しいただきました。 ご持参の美味しいワインと用意したブッフェを囲んで久しぶりのオープニングパーティーとなりました。

開館15周年で李禹煥室ができ「対話」の壁面作品を制作していただきました。そして今年30周年には床面のガラスと石のインスタレーションが加わって充実の展示室となりました。
今回の展覧会は文人としての李禹煥さんの側面を知る機会になります。 ご自分でも最後の文人といえるのでは・・・と話されていました。

李禹煥さんの新インスタレーション2024/11/17

 今週末から始まる李禹煥さんの展覧会「合間の遊作」に合わせ第三展示室に新しいカラスと石のインスタレーションが設置されました。 今まで壁面に描かれた点作品「対話」の床面に2000x1500x15mmのガラスに石を設置しました。
ガラスの重量が120kgもあり男手5人での搬入作業でした。 埼玉からの運搬でしたがさすがに手慣れた扱いで手早くついでの仕事で石まで運んでもらいました。
今回の展覧会の出品作品は本当に李禹煥さんの文人気質そのままに様々な分野の作品が並びます。 今年88歳になられた巨匠ならではの境地が感じられます。

デュシャンへのオマージュ2024/11/09

 今回の展覧会にチェスが二組出品されています。 チェスが好きで亡くなる前日もチェスをしていたと言われるデュシャン。 若江漢字さんが1980年代に4組のチェスをつくりました。
モデルとなった形は大ガラスの九つの鋳型と呼ばれる部分を立体化してキング・クイーン・ビショップ・などのチェス駒に当てはめたものです。 デュシャンへのオマージュとして捧げたチェス、ぜひ使って欲しかったですね。

デュシャンを考える展について2024/11/08

暑い中でスタートした「デュシャンを考える」展ですが今週いっぱいで会期終了となります。 いつも始まる時には長い展示期間だと思うのでです・すが・・・時の流れの速いことに驚きます。

昨日は東京理科大学の建築研究ゼミの方々にご来館いただきました。 総勢16名、ちょうど作家の若江漢字さんが在館していたので作品について解説を聴いていただくことができて良かったです。 猿島や横須賀美術館も周るそうです。