アキさんのコンサート ― 2019/12/05
高橋アキさんのリサイタルは今回で14回目となりました。
毎回、アキさんはカスヤの森現代美術館にふさわしいようなプログラムを考えてくださって、そのような演奏をとても楽しみに待ってくださるお客さまがいらっしゃるので長く続けることができます、本当に感謝です。
今年はコンピューターミュージックの先駆者として活躍されるカール・ストーンさんとのコラボレーション曲が入りました。
演奏をコンピューターに取り込んで、時間差を作って演奏を再現すると輪唱するかのような音楽になります。
湯浅譲二さんの曲も入り今年も心豊かな時間をいただきました。
お楽しみブッフェは、
三角いなり寿司(写真撮り忘れました)
紅茶の煮豚 サラダ添え
スティック春巻き(好評の定番です)
ポテトサラダ、ツナカレー風味
ピクルス
くるみの黒砂糖かけジンジャー風味(ありがたい差し入れ)
プルーンの赤ワイン煮とヨーグルト
明日から12月ですね、早ゃ! ― 2019/11/30
袴田さんの作品 ― 2019/11/07
袴田さんの展覧会が始まってからまもなく三週間になります。
作品に生のレモンを使っているので、当初は傷みがきて毎週のように交換しなければならないと思っていました。
ところが、初日からいままで一度も変えていません、思いの外傷みが来ないのが驚きです。
この展覧会で袴田さんがテーマとしたボイスのカプリバッテリーは「1000時間後にバッテリーを交換せよ」というボイスの指示書きがあります、1000時間はおよそ41日間になるのですが、日本の気候では生のレモンはすぐに傷んでしまい、そのまま青カビで覆われてしまいます。カプリバッテリーの場合のレモンはプラグの銅線を差し込むので余計に傷みが早く、交換が早いので苦労します。
この展覧会のレモンは上には木枠を乗せていますが、傷もないので
まだ何日かは鮮度を保ちそうです。
庭の秋 ― 2019/10/26
袴田展、初日に対談とパーティー ― 2019/10/20
昨日、袴田京太朗展の初日でした。
オープニングには栃木県立美術館シニア・キュレーター山本和弘さんをお迎えして作家との対談がありました。
台風のことや、様々にお忙しい中で私たちの予想をはるかに超えた方々が来てくださいました。
当館での展覧会のテーマとして袴田さんが選んだ作品が、ヨーゼフ・ボイスの最晩年1985年の作品「カプリ・バッテリー」、展示会場に2階のボイスルームから降ろしました。
そして、そのケースと同じサイズの合板の枠を作り、1つは立てて、もう1つは9個のレモンに乗るように横たえられています。
袴田さんの作品を作家活動の初期から山本さんは見ていたそうです。壁面の展示作品はボイスのドローイングから立体化した女性像です。
対談後の質問では、やはりボイス研究の第一人者である山本さんにはボイスについて、どうしたら彼の作品を理解できるかなどといったごくあたりまえの疑問を投げる方がいて、とても丁寧な回答を出されていました。
この様子は会期中、第2展示室のビデオでご覧いたけます。
作品でもある、パラフィンで成型されたカプリバッテリー
友人からの差し入れ、黒糖くるみはジンジャー風味が効いて美味しかった。
Joseph Beuys 展が終了しました。 ― 2019/10/09
ヨーゼフ・ボイスが亡くなって33年、西武美術館(池袋)での展覧会で来日してから35年が経ちました。
今回のボイス展は清里現代美術館から、新たに加わったボイスの作品のお披露目も兼ねた展覧会でしたが、来館された方の年代も様々で、ボイス没後に生まれた世代も多く来館されました.。
一方で来日したボイスに刺激され非常な刺激を受けていながら、なんだかわからないけど気になって仕方なかったと・・・来られた年配の方も、、、最終日にはボイスを研究しているという大学生が大阪から来ました、大学の図書館にあったというフジテレビギャラリーが制作した「経済価値」を特集した本を脇に抱えて。
それぞれのボイス像はこれからも作品とともに生き続けるでしょう。
今週末からは、袴田京太朗展が新しくスタートいたします。
初日の19日(14:00〜)は栃木県立美術館シニア・キュレーターの山本和弘さんとの対談があります。
袴田展のタイトルにあるように、ボイス晩年の作品「カプリ・バッテリー」を展示スペースに入れ、ご自身の作品と合わせてインスタレーションされるそうです。
ボイスの研究の第一人者である、山本さんとの対談がどのような方向に向かうでしょうか、見逃せない時間ですね。
台風の後始末できました。 ― 2019/09/20
9月9日の未明に襲来した台風15号の被害は三浦半島から房総半島の広範囲にわたっています。千葉、房総の被害は激甚災害といっても間違いではないほどの惨状です。元気に1日も早く元の暮らしに戻れるよう祈っています。
当館も裏の竹林や森の木々が目も当てられないほどの状態でしたが、東京の業者さんが猛スピードで片付けしてくれました。切った竹や木の運び出しての処分はまだまだですが、とりあえず竹林散策は大丈夫です。
榎の太い枝は折れてしまいましたが、まだ繋がって垂れています。近々植木職人さんが入って落とします。
季節外れの杜若の薄紫色から桔梗の紫色が、清楚に秋の気配を漂わせていました。
今年も赤い水引草が元気いっぱいに育っています。
バッタさんと月見団子 ― 2019/09/13
台風15号の爪あと ― 2019/09/13
Art action - Celtic 1971 ― 2019/09/01
今回のボイス展では清里現代美術館コレクションが加わり、今までより少し充実した展示になりました。
中でも1971年バーゼルの地下壕でのアートアクションのフィルムとゼラチンの入った瓶、その記録写真が入った布張りの箱「Celtic」はボイスの作品の中でもとても大事な作品の一つです。
他の幾つかの作品と合わせてガラスケースに納められ展示しています。加えて、アートアクションの映像も流しています。
映像では、コートを着込んだ人々が会場に溢れんばかりに詰めかけ、目を輝かせてボイスのアクションを取り囲んで見ています。その表情はさすが時代がかかって見えます。かれこれ50年前の出来事ですから・・・。でも時代を超えて今も心を打つボイスの理念が読み取れます。
高い理念・叡智をゼラチンにたとえ、一つ一つ大きなトレイに集め、一気に頭からかぶってしまいます。その表情は全ての叡智を引き受けていくといった気概に満ちています。
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