昨日はアーティストトークがありました。2025/05/05

ゴールデンウイーク中に開催中の展覧会へ足を運んでもらいたく中沢研さんと平川恒太さんのご協力で5月1日と4日にアーティスト・トークを開催いたしました。

急な呼びかけにもかかわらず熱心なファンの方々が集まってくれました。 中沢さんは今展出品作についてのお話で壁を挟んで向こう側とこちら側といった役割をはたしている「結界」その形は人間が歩いているかのような華奢な金属棒で出来ていて曲がった部分はまるで人の足のようです。 平川さんは時代がはらむ社会の流れを白と黒とのグラデーションで渦巻きチャートとして戦争へ向かう力の渦のようだとその危うさを警告するような表現です。 ,
竹林では今年生えた筍が天にも届くような勢いで伸びています。 夏みかんの花がとても爽やかな香りを放ちあやめや黄菖蒲.の色合いが鮮やかです。

急ぎ足の春です。2025/04/18

 桜も今年はゆっくりと楽しみ、続けて若葉の新緑が目に眩しい頃になりました。 昨日は平川恒太さんと作家の方々が来館され急ごしらえの筍ご飯でランチでした。一年通して絶好の陽気のもと表のデッキに集まってのんびりとした時間を過ごしました。若い力で旬の筍も掘ってもらってとても助かりました。

ギャラリーツアーのご案内です。 ゴールデンウィーク中の5月1日(木)・4日(日)午後2時〜3時30分頃 開催中の展覧会について展示作家のトークがあります。 続いてカスヤの森現代美術館の展示室と野外作品のご案内をいたします。 爽やかな竹林に吹く風を感じながら非日常の時間をお楽しみいただけます。どうぞお気軽にお出かけ下さい。 お申し込み不要です。

春爛漫、桜吹雪が舞っています。2025/04/12

 日差しも眩しくなって暖かな空気に包まれるような季節、竹林の筍も精一杯伸びようと頭を持ち上げはじまています。 竹林に植えたシャガやシャクナゲがいっぱいの花を咲かせています。 今年は桜の花の持ちがよく昨日あたりから入り口のソメイヨシノが花吹雪を散らしています。

花盛りのカスヤの森です。2025/03/28

2月下旬のミモザの開花に始まった花の響宴、啓翁桜や早咲きの桜はそろそろ終わりになり、若木の大島桜や山桜の花がちらほら見えます。
そして最後の主役はなんといっても紅枝垂れ桜でしょう、ちょっと待って八重桜もトリにふさわしい華やかさですね。 雨上がりの今日のカスヤの森は花から花へと開花のグラデーションです。
利休梅の白い花も満開
一重の山吹も
紅枝垂れの蕾

中沢研・平川恒太《境界》展がはじまりました。2025/03/16

 先週の土曜日から31年目最初の展覧会がスタートいたしました。 詳しくはHPでご案内しておりますが、多摩美術大学で講師を勤めていた中沢さんとその学生だった平川さんのお二人の作品展示です。 中沢さんは当館で初めて展示していただきました。
平川さんは2021年10月から12月に展覧会”talk to the silence”をいたしました。ご記憶の方もいらっしゃると思いますが天井から星座の形の勲章モビールを吊るし、壁には真っ黒な藤田嗣治の戦争画を黒一色で模写した絵を展示しました。 9日にはお二人の作家を囲み和やかなオープニングパーティをいたしました。
平川さんの作品でレコードの共同制作者のFutamata Junさんも参加されました。クロージングライブは最終日5月16日に開催いたします。
詳しくは当館HPのExhibitionsとyoutubeをご参照下さい。

李禹煥展が盛況裡に終了いたしました。2025/03/02

 
先週末で終了した李禹煥展は当館30周年締めくくりにふさわしい充実の画業の結果とでも考えたくなるような作品の数々でした。
今までの作品をご自身でその殻を破り創り変え、新たな好奇心が導く新たな表現を探って新作を制作されたのだと思います。 2023年作の「失敗の果てに」にはじまった混色のストロークがキャンバス中央の「一刷けの存在」を消し去るように左右上下に動いています、そして2024年作の作品はそのストロークが丸くなりその中央は一刷けの空間となってキャンバスの白が残されていました。 李禹煥さんご自身の言葉で・・・作品を作っているともっと何か新たな可能性を持ったものが出来るんじゃないか・・・と好奇心が湧いてくるんです・・・
いつも知的な好奇心に動かされているなんて・・・なんと素晴らしいことでしょう。 このような生き方をしたいとつくづく思いました。人も美術館も・・・

李禹煥『合間の遊作』展が今週末で終了いたします。2025/02/19

 作家ご本人が名付けた本展覧会名でした、遊作された作品?に来館された方はそれぞれに楽しんでそして考えて帰ってゆきます。
入ってすぐの壁面に展示されたキャンバスを一点のストローク形で切り込みそこに鏡を嵌め込んでいるのです。 作品を観ると自分の顔が写っているのでびっくりです。 作品を観ることって自分を見ていると言っているような作品です。 昨年11月から始まった展覧会ですが日を追うごとに来館される方が多くなりました。 期間中には超多忙な日程の中で4回も訪ねてくださった李先生には感謝でいっぱいです。 先週金曜日にはこれが最後になりますが、、、といって来てくれました。 開館30周年記念展の最後の展覧会にこれ以上の展示はありません。 最高の展覧会をありがとうございました。
季節も巡り入り口のミモザも房が黄色に色づき始めました。 河津桜も一輪また一輪と咲はじめています。
あと4日間の展示期間になりました。 どうぞ「合間の遊作展」をお楽しみください。

いよいよ椿の季節です。2025/02/07

 カスヤの森にはやぶ椿の大木が何本かあります。 花の無い今頃、鮮やかな赤い花が咲き始めます。早ければ1月中から5月くらいまで次々と花が咲いてくれます。 椿の種類は数え切れないくらいありますが野生種のやぶ椿が一番好きです。
茶花として集めた淡いピンクの椿や白い加茂本阿弥などをラウンジテーブルに生けて見ました。

オペラシティでの今津景展2025/01/24

2019年に当館で開催された今津景展をご記憶の方もいらしゃるのではないでしょうか。
1940年代インドネシアを植民地化した日本軍が使った防空壕の大きな写真とジャワ原人の画を組み合わせた作品で展示室全体を覆うかのような迫力満点の作品でした。
今年1月11日から3月23日まで新宿オペラシティアートギャラリーで開催の今津景「タナ・アイル」にその作品が最初の展示室に再現されています。 当館での展覧会後インドネシア人のアーティストと結婚しそちらに住んで旺盛に作家活動をしています。

500号ほどの大作も含めエネルギッシュな作品が並び、インドネシが抱える環境破壊をテーマとした作品など見応えのある展覧会です。 当館からも小品1点を貸し出しました。 会期も長いので新宿まで足を伸ばしてご覧ください。 下記URLは当館2019年の展覧会の様子です。 https://www.museum-haus-kasuya.com/kei-imazu%E3%80%80anda-disini-you-are-here/

李禹煥展は今年2週間経ちました。2025/01/19

 李禹煥さんの展覧会は、今年になってから早2週間が経ちました。
遠方から熱心に来てくださる李さんファンの多さに驚いていますし、日々こちらまで来館される方々に感謝しています。 新国立美術館での大規模な展示をご覧いただいた方が殆どですが、今回の作品はそれとは全く違った肩の力を抜いた作品の展示となっています。 まさかの大根や唐辛子といった日常の野菜スケッチもあり 大作キャンバスのタイトルはなんと「失敗の果てに」・・・ 自由で気儘な心境の表れでしょうか、それにしてもどれも気迫のこもった作品です・

入り口のミモザの蕾が黄色く色づいてきました。今月中には蕾が開くのではないかと楽しみにしています。 春を告げるミモザはたしか四代目の木です。 少し枝をとってアレンジしてみました。