金井田英津子さんの新しい画本が刊行、2020/06/13

2018年に当館で展覧会を開催していただいた金井田さんの新しい画本の紹介です。 泉鏡花作「絵本の春」、金沢の泉鏡花記念館で開催中の「泉鏡花×金井田英津子『絵本の春』原画展」の公式画本として出版されたました。6/11発売の素敵な本です。
カスヤの森現代美術館でも近代文学の名著(萩原朔太郎・猫町や夏目漱石・夢十夜)の、画本というにふさわしい原画となる作品を展示してただきました。 金沢生まれの泉鏡花が幼少時代を過ごした街の記憶が画を通じてありありと浮かんでくるようです。 彫られた着物の線のカーブが作中登場する人の性格や思考までも表現されています。 画で読んで文字を確認し双方でお楽しみいただけます。 「絵本の春」泉鏡花作 金井田英津子画 朝日出版社 2,310円
澁澤龍彦の鏡花への賛辞が帯に書かれていました。 − 言語のみを媒介として組みたてられた、鏡花の自我の奥底にひそむドラマの構造が、私の目にありありと映り、その超現実的な言語体験を私もまた痛切に共有し得るという、芸術作品の秘密は何であろうか。

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