松澤宥展の準備中です。2023/11/26

 初冬の雨が枯れた草木を濡らしています。
いよいよ今年最後の展覧会、そしてカスヤの森現代美術館開館30周年記念展の第一回展が始まります。 30年前にスタートし、翌年1995年に第一回企画展として松澤宥一作展「量子芸術宣言」を開催しました。
それからおよそ30年、松澤宥さんの評価はますます高まっています。 今回は1995年、2002年の2回の当館での作家の写真や映像、1986年「神奈川芸術−平和への対話展」でのパフォーマンス写真などを展示。
文字や文章と共に作家の表情から伝わるコンセプトに魅せられます。

初冬のカスヤの森2023/11/12

 この夏の暑さをまだまだ昨日のことのように憶えているのに・・・ あれから一転、今日の竹林はひっそりと冬の訪れを待つかのように静まっていました。

時折聴こえるシジュウカラやメジロ、ヒヨドリの通る鳴き声がますます澄んで流れるようです。
入り口の看板にカラスウリのアクセサリーが・・・
お茶の花も今が盛りです。
今日の雨がキスゲに白露になっています。
万両も色づいて来ました。

現代詩より2023/11/03

続いて詩集「現代詩」ー存続する日常ーより

<エルサレム>

かたくなな信仰が爆薬となった時
聖地は丸ごと墓標となる
地上に三つも一神教が存在することの矛盾
不幸な聖地
かたくなな信仰が他者に何をしてきたか


2004年・神奈川県立鎌倉近代美術館の若江漢字展に出品

現代詩より2023/11/02

現代詩  若江漢字
POEM 1970-2020


<パレスチナ>    2002年5月作



かって最高の叡智が示された大地で
ハリネズミ達がまた騒ぎ出す
己の不足を先住民押しつけ
偽りの舞踏を荒地で踊る


貧弱な送風機から
ヘブライ語のEメールが走り出て
荒地に土嚢を運んでも
命によって支払われる不経済な手形が
占領地で増殖し続けるだけだ


カラカラの大地に
無遠慮に捨ておかれた鋼鉄車両
砂嵐を押し止めながら
サビ色の演歌を唄う


遠い遥かな過去が利益を生み出し続け
鏡の外にはみ出た風景が
不毛の大地となった砂漠で
不遜にも警鐘を鳴らす


新世紀が開けたばかりの中東の
キツネ達
民族宗派のいわれなき業
きのうの被害者たちが喜々として
今日の加害者となる
因果な熱砂 砂礫の覇権


2021年10月1日出版 「現代詩」より

秋晴れの三浦半島2023/10/21

 このところ毎日気持ちの良い秋晴れが続きます。 一方で連日の空爆に怯える人が居て毎日とても胸が痛みます。 気持ちを整えたくて自然豊かな三浦半島を回りました。青い空の下、豊かな作物の実る大地が広がっていました。
三浦半島の真ん中にあるカスヤの森現代美術館です、竹林の宮脇藍子さんの「うつろひ」が存在感を持って迫って来ました。

飛び立ったフェニックス!2023/10/14

ラウンジのテーブルに置いたPhoenixがキャンドルスタンドの上に!!! 飛び立ったPhoenix!
秋晴れの好天気に誘われ竹林と母屋の庭を散歩していて見つけました。なんとも自然は想像力豊かですね、調べたところ「アツバキミガヨラン」という名前の植物でした。

そろそろ猫びより2023/10/08

 猛暑から一転、秋の訪れは急ぎ足でやって来ましたね、着てゆくものに戸惑ってしまう毎日です。 我が家のネコチャン’S はそれぞれの暖かな居場所を求めています。 マーちゃんはやっぱりお膝のダッコが一番のお気に入りです。 嬉しそうな表情がこちらを幸せにしてくれます。
入り口の看板下も居心地が良いらしく気持ち良さそうにしてお客様のお出でを待ってます。

今日は十五夜、中秋の名月、見られますように、、、2023/09/29

 ニュースでは今日の中秋の名月は満月でもあって、次のチャンスは7年後の2030年9月12日になるそうです。
昨日は月の出から一晩中、月明かりであたりが明るく感じるほどでした。 今日は曇り空ですが月の出頃には晴れて欲しいもの・・・

−流転のなりゆき−がスタートしました。2023/09/03

 残暑の厳しい中でしたが大勢の方々がオープニングに来てくれました。 昨日から始まった古堅太郎・福田惠・武田竜真の3人展「流転のなりゆき」、それぞれ広島、ベルリンから展覧会のために来てくれました。武田さんのフライトが1日遅れたりしましたが、オンラインでの展示の打ち合わせも済んでいたせいか、いたってスムースに進みとても見応えのある展示になりました。

子育て世代のカップルも多く賑やかで家族的な雰囲気のパーティーでした。
3人の作家それぞれに現代社会への考えや意見を作品に込めて制作されています。3人はベルリンに滞在・制作していた時に知り合ったそうです。武田さんは7月から8月にかけてベルリンでも展覧会があり、それが終わってすぐにこちらへの向かわれたようです。パーティーが終わって古堅さん、福田さんは広島へ、武田さんは次の滞在先の東京へ向かって去ってゆかれました。 作家の皆さま、ご来館いただきました皆さま有難うございました。 会期は11月19日までと先が長いのでお知り合いの方へもご案内していただけましたら嬉しいです。

残暑お見舞い申し上げます。2023/08/12

 毎日の水やりが大仕事になっています。 草花のグッタリしているのを見ると命を繋ぐ使命を感じ、閉館後に一時間をこえる仕事になりこちらがぐったりです。

空の入道雲をみると秋も遠からず・・・恵の雨が欲しいのですが・・・ 激しい台風はご免です。
竹林の散策道に建てた石柱は4本あります。 それぞれに短い文章が彫られています。