李禹煥さんの新インスタレーション2024/11/17

 今週末から始まる李禹煥さんの展覧会「合間の遊作」に合わせ第三展示室に新しいカラスと石のインスタレーションが設置されました。 今まで壁面に描かれた点作品「対話」の床面に2000x1500x15mmのガラスに石を設置しました。
ガラスの重量が120kgもあり男手5人での搬入作業でした。 埼玉からの運搬でしたがさすがに手慣れた扱いで手早くついでの仕事で石まで運んでもらいました。
今回の展覧会の出品作品は本当に李禹煥さんの文人気質そのままに様々な分野の作品が並びます。 今年88歳になられた巨匠ならではの境地が感じられます。

ヨーゼフ・ボイス・コレクションの帰還2024/09/27

 7月17日から表参道のジャイルギャラリーに貸し出し中だったボイス作品が9月24日までの会期が無事に終了し戻ってきました。 2トン車2台で運ばれ、早速定位置に再展示しました。
やっぱり当館の宝物です、展示した瞬間にボイスの高い理想の 精神が漂います、お疲れ様でした。
久しぶりに本格的な雨が降っています。 裏庭の水気のなかった草木は雨に濡れて一気にみずみずしくシャキッとしています。

9月4日まで休館中です。2024/08/25

 次の展覧会「マルセル・デュシャンを考える」の展示準備中です。

9月4日までの少し遅い夏休みとなりますのでよろしくお願いいたします。
残暑もまだまだ続きそうですが台風10号の影響からか今日は風もあり雲行きが怪しくなってきました。毎日毎日、裏手の紫陽花や紅葉などに水遣りがかかせません。程よい雨が待たれるところですが・・・・なかなか都合よくは行かないのです。
水鉢のホテイアオイが涼しげな花を咲かせていました。野牡丹のくっきりとした紫がステキです。
カラミンサは葉っぱに触れるととっても爽やかな香りが拡がります。

今日は本当に猛猛暑日です。2024/08/17

屋根の下の温度計をみてビックリです。
生まれて初めての外気温38℃を体験しています。

外出することは危険です、明日が展覧会の最終日ですがとっても行けそうにないので・・・とお断りの電話がありました。 ごもっともです、どうぞ室内でお過ごしください。

ブーさんがお客さまに変わりちゃっかり座っていました。

ジャイル・ギャラリーのヨーゼフ・ボイスとの対話展2024/07/19

表参道のジャイル・ギャラリーで7月17日から9月24日まで「ヨーゼフ・ボイスとの対話展」が開催中です。 ,
この展覧会には当館のボイス作品を多数貸し出しいたしました。 企画者は飯田高誉さんで、ボイス作品と日本の6名の作家の作品との対話展として企画されたもので、昨年から進めてきた展覧会です。 当館からヴィトリーヌ3台、カプリバッテリーなど主要なコレクションを出品しています。
若江漢字さんの作品は1980年代の作品と他にプランは同じ80年代ですが今回の展覧会に合わせて実現した「時の光の下で」の2作品を出品しています。
あまり馴染みのない表参道ですがそのど真中にあるジャイルビル、インバウンドの只中ですが社会見学がてらにお出かけいただけましたらうれしいです。

今日は Joseph Beuys の誕生日です。2024/05/12

 1921年5月12日にドイツの Kleveという町で生まれました。 今日は103歳の誕生日です。 自身のアートアクションを総合的作品としてその精神と肉体をその生涯にわたって存分に使い切って生きた芸術家、ボイス。
1983年7月16日デュッセルドルフのアトリエで若江漢字・撮影

当館でのボイスに関する展覧会は1994年の開館以来トータルで10回を数えます。
Erika Kiffle 「アトリエの芸術家」より

ボイスとの出会いがなければカスヤの森現代美術館は生まれなかった。 Jpseph Beuys へ心よりの感謝を捧げたいと思います。

舟越桂さんのご冥福を祈ります。2024/04/03

 当館で1998年開催の「左眼子と慈眼子」展に人物彫刻を出品してくれた舟越桂さんが3月29日にお亡くなりになりました。 まだこれからも作品を創作されることを楽しみにしていましたが72歳でその手を止められました。

1989年のサンパウロ・ビエンナーレには舟越桂さん、神山明さん、若江漢字さんと三人で日本代表としてブラジル・サンパウロに出品され、私もご一緒いたしました。 おおらかな物腰と思慮深さを讃えたとても魅力的な方でした。 当館の刊行紙「IMBOS」vol1では桂さんのアトリエを訪問してインタビューさせていただきました。 その中で、自分の作品について「自分の中を見ている彫刻だと思っている。遠いところを見ている視線だけど、もっと遠いところのあるのは自分自身なんじゃないかなって・・」
作品の視線の先に見える世界を追いかけて旅立っていったのですね。 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

設立30周年記念日です。2024/04/01

1994年4月1日に当館は開館いたしました。 今日で30年経ちました、当時のアルバムを開いてみました。
多くの友人・知人が集まって門出を祝ってくれました。 昨日のことのようでもあり、様々な変化を経た30年でもあります。 明日からは次の目標に向かって歩みはじめます。

IMBOS 復刊いたしました。2024/03/07

当館で不定期刊行している小誌「IMBOS」は1998年に初刊いたしました。 次は1999年に続けて刊行いたしました。 美術館へ来館された方々から自由な角度から執筆をお願いいたしました。
その後2019年に25周年記念としてのvol 6 まで続いておりますがその後ちょっと停滞しています。 vol 1 では舟越 桂さんのインタビューだったり、vol 2 では草間彌生さんの当館へのメッセージを掲載させていただきました。 当初の部数が少なかったことや来館される方へ配布したりで無くなり、今日までコピー版で凌いでおりました。 開館30年を機に当時のままに復刊いたしました。
ご希望の方へ頒布しておりますのでご連絡ください。

松澤宥展が終了いたしました・2024/02/25

昨年12月に始まった松澤宥展ですが、本日が最終日でした。 1996年の初回企画展に選んだ展覧会が松澤でした。あれから30年近く経ち、時代が松澤宥に追いついてきているように思われます。
2022年の長野県立美術館での大規模な回顧展はその大きな契機になりました。今回の松澤宥展にご来館される方の多くは実際にご覧になっていました。同時開催のご自宅近く下諏訪一帯での松澤関連イベントもご存知でしたし、前知識の豊富さにこちらが刺激されるほどでした。 これからもじっくりと理解が深まる松澤作品は様々な分野への今後の拡張作用が楽しみです。 この展覧会がこれからの松澤作品への一つの入口となってくれることを願いつつひとまずは閉展。 ご来館いただきました皆さまへ感謝申し上げます。